寝る日記

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境界

2022/05/16 月


上段まで本棚を設置したら腕が壊れる、気になったらやり遂げたい、疲労感が溜まった状態で働いたらイライラしてしまいそうだからやめた。2時半頃に寝たと思う。

10時頃起床。雨。雨が降っているのに気怠くなくて普段よりスッキリ起きられた。シャワーを浴びて少し早めに外に出る。立川ルミネのオリオン書房、建築設計事務所で働いていた頃に上司と仕事していて現場直帰になったから立川駅まで送ってくれることがあった。その際に「娘に鬼滅の刃買ってこいって言われてるから付き合ってよ」と行ったことがある。その頃は鬼滅の刃ブームで上司が話す娘さんの話が全部鬼滅でうっとおしかったけれど子供にせがまれる父親の姿は表面的には面倒そうだけど嬉しそうで幸せな家庭なんだろうな、と思った。もし子供が鬼滅にハマったら嫌なんだよな。探していた『付き合ってあげてもいいかな』8巻があったので購入。スタッフルームで読めるようにブックカバーをかけてもらった。上智大学生がやってきたので、久米繊維のロンT買った?と注文確認のスクショ画面を見せたら同じように見せてきて良いやり取りだな、となった。

12時半頃からバイト。『付き合ってあげてもいいかな』を読んでからきゅんきゅんになっている。客数も落ち着いていたのでほぼ雑談しながら働いていた。朝シフトの仕事ができる方と3人で雑談しかしてなかった。16時頃休憩。雨はやんでいた。上智大学生バイトがビックマックセットを買っていて、ポテトをシャカシャカ振る音がうるさくて、匂いが漂うし音が響く飯を買うのすげえなと感心する。


平穏に終わると思った後半の労働、買取受付の様子がおかしかった。対応に手間取っているのを傍から眺めていたが「助けてくれ!」という使えないスタッフから送られてくる念を無視できなかった。穏便に終わるよう祈りながら変わって対応した。客の主張は「18時半頃に電話したら本日中に査定してくれると言った、だから終わらせろ」とのことだった。21時閉店の店に19時半頃になって大量の持ち込み、主張が自分勝手で都合良く話を湾曲させる人間だ。今日は買取件数が少なかったが、量が多かったので一件は明日以降に査定を終わらせると伝えてあるものもあって「本日中の査定は厳しいので明日以降に終わり次第ご連絡します。」と伝えた。ここで良識を持ち合わせている人間なら「分かりました!大量に持ち込んですみません!お願いします!」と申し訳無さを交えて頭を下げるくらいはするだろう。だがこのゴミは違った。

「今日は仕方無いけど明日まで終わらないとかヤバくないですか?交通費もかかってるんですよ?遠いところから来てるのにヤバいですよね?」

は?となる。コイツは状況判断能力が欠乏しているのか?ヤバいって何がだよ、「"ヤバい"って何がですか?」と聞き返そうと込み上げてくる苛立ちの声が喉元まで上がっていたが必死に飲み込んだ。信じられないけれど世の中には相手の都合を考えられない人間が存在する。

僅かな希望を持って、こちらが対応できる精一杯のサービス範囲だと伝える。「他にも明日以降の査定になるお客様もいらっしゃいますので、明日中に終わらせるというのは確約できないんですが…」何とか伝われ、お前以外にも待っている人間がいる、お前だけの買取に人員を割かせる訳にもいかない。その意を込めて煮えたぎる怒りを沈ませ、絞り出しだ限界の笑顔で伝えた。

「いやヤバくないですか?この前は4時間で終わらせてくれましたよ」ときた。ああ、この人は思い通りに話が進まないと気が済まないんだろうなと諦めに変わっていく。「以前対応されたスタッフのお名前は覚えていらっしゃいますか?」と意味の無い質問をしている間にどうやってケリを付けるか考えていた。「覚えてるわけない、前はすぐに終わらせてくれたし電話したら今日中に終わらせるって話だったじゃないですか」電話対応の窓口が幾つあると思ってんだコイツは、何しろ確証が取れない主張を自信有りげに垂れてんじゃねえよ。段々と苛立ってくる。

それでも「他の業務もありますので確約はできないんです…できる限り対応させて頂きますので…」と、これは最後の譲歩や…もしこれ以上口答えしてきたら殺してやる、と決めて伝えると、「明日までには終わらせられないってヤバいですよね?それヤバくないで…」

瞬時にブチギレに変わった。ヤバい、で伝わると全てが伝わると思っているカスみたいな語彙力を振りかざすゴミの主張を遮って「では社員に対応変わりますのでお待ち下さい。」と殺意を込めた言葉を投げ捨てて社員に連絡を入れた。

5分ほど待ってやっと社員が駆け付けてくれた。社員に変わった瞬間に態度が大人しくなった。大人しくなったのを見て社員の横に立つ自分も威圧できるようになった。クソゴミカス客が「この前買取に出した時は高く買ってくれて…良い店だなってまた来たんですよ!仲間内に共有してるんですけど…ほらレシートもあるし…」借りてきた猫のように素直に返事をしている。

社員と分かると媚びへつらう態度を取るなんて哀れだな、と同時に"仲間内で"の発言で確信した。このカスは転売ヤーだ。大量の買取がある場合はほぼ転売ヤーなのだが、客をそのような目線で判断するのはトラブルの原因なので特段気を付ける事例だ。普段なら疑惑のまま留めておくが、確証に変わった瞬間にブラックリストへブチ込むと決めた。社員もそう確信しただろう。尻尾を出した発言から、和らげな眼がスッとなった。普段は査定後に会員証の提示を求めるが、事前に提示を求めた。この時ばかりはナイス社員!と思った。その後、許しを請う態度ながらも文句を垂れ続けるうっとおしさに嫌気が差したのか社員は「分かりました、明日までに終わらせます。」と発言してしまった。オイ、明日の人員少ないのに何言ってんだよ、さっきのグッジョブ返してくれ…ふざけんなよ〜と目線を送ろうとチラ見したら社員の瞳孔が開いていた。社員も限界だったんだ、と理解した。

今日のところは帰れ、と伝えられた客が静かに去った後、社員さんが「ごめんね〜また何かあったら呼んでね〜」と先程のガン開きしていた眼が菩薩に変わっていて軽く引いた。社員も担当部署じゃないから後回しにしたんだと思う。面倒事はしたくないしな、となる。買取待ちに置かれた大量の査定物を見て、明日は休みだし誰かが何とかするか…となったけれど気がひけてしまうのが責任感を無駄に背負ってしまう自分の嫌いなところだ。明日のスタッフに任せるとして査定しやすいように仕分けておいた。職場のグループLINEで情報共有を送った。

苛立ちが収まらない。あの転売ヤーが対応時に舐めるようにスタッフのネームプレートを確認していたのが気掛かりだった。自分の名字が仲間内で拡散されるだろう、癪に障る。来月には辞めるからしばらくは来店しないだろうが、それでも名前を控えられているのが嫌だった。腹の虫がおさまらず、登録情報から名前、住所、生年月日を確認すると都外から来た転売ヤーだと分かった。30歳にもなって惨めな生業と語彙力か、これが目線も合わせられない社会不適合者の行末なんだろう。対応を終えた自分に上智大学生バイトが慰めの言葉を掛けてくれた際に「あの人が俺にトラウマを植え付けたクレーマーッスよ」と教えてくれた。以前もトラブルがあったらしい。生業が転売だとしても社会に迷惑をかけるなよ、このバイトをしてから転売ヤーを憎んでいる。人は最低限の品位が必要だ。転売ヤーが世で疎まれる原因は常識を持ち合わせていない人間が一定数存在するからだと思う。対応を終えた残り1時間は労働に身が入らず苛立ちを抑え込んでいた。21時頃退社。上司に直で要注意人物だと連絡を入れると、明日の来店時に出禁にする、と返ってきた。にわかに信じられなかったけれど少しは気が晴れた。

 

22時頃帰宅。傘を忘れてしまったことに気付いた。しょうもない苛立ちに周りが見えなくなるなんて不毛だと思う。Googleマップで住所を確認すると会員登録された名字と表札が微妙に違っていた。時間が経って落ち着いたけれど、これから私怨によって度が過ぎた行動になったニュースを見たら加害者側に肩入れしてしまうかも、となった。