寝る日記

日記書きます。http://twitter.com/nitwo04

230624

2022/06/24 金


0時半頃、三芳PAで休憩。煙草を吸いにバスを降りると空席がいくつもあるのがわかった。平日に北陸へ向かう人間なんてほんの一握りだもんな、と納得した。全く眠れない。3時頃に停車したのは覚えているけれど降りなかった。5時頃、有磯海SAで煙草を吸った。乗客は隣に空いた空席に足を広げたりして意地でも寝ようとしている様子が座席で眠れるわけがないのを現していた。ケツが痛いのもそうだけれど寝不足で目が痛い。あと1時間の辛抱、二度と深夜バスに乗りたくない。6時頃、富山駅到着。北口が広々としていてびっくりする。ライトレールの南北接続工事が完成したのか、環境モデル都市を掲げているだけある整備された街に変わっていた。とは言っても実家の最寄り駅までの本線は自動改札機が設置されていない前時代体制のままで安心する。駅員が切符を切ってくれる。令和とは思えない。東京のビュンビュン走る電車とは比べ物にならないほど遅い速度で、手押しドアの2両編成ワンマン電車に乗る。座席は張り替えたシートになっていたけれど排気ガスが電車内でも匂うオンボロ車両であることには変わりない。ああ、田んぼの青臭さが漂ってくる。最寄り駅に着いた途端に雨が振ってきた。

実家、外壁が塗り替えられている。わざわざ塗り直す必要があるのか。久々の再開なのに母親が夜中に猫が喧嘩して泥だらけになって困った、とシーツを洗濯してた。猫は猫でしゅんとした顔をして押し入れに隠れていた。猫が無事で良かったけれど久々の帰省で何やってんだよ。わざわざ用意してもらった朝食を母と食べてから髪を梳いてもらう。母は美容師で父が亡くなってから余った土地に美容院を建てて営んでいる。生まれてから大学に通うまで母親に髪を切ってもらっていたので理容費に抵抗があるのはそのせいだ。髪を切ってもらっている間に地方誌を読み、長野の良いダムが載っていたので「今からダム行こっかな〜」ともらすと「遺伝だね、父さんとのデートはいつもダムだった」と母が言う。ダム好きの遺伝ってあるのかよ。あの寡黙で厳格な父がダム好きだったとは…てことは早死にすることになるな…。夏を越すには無理があった毛量を減らしてもらって大満足。実家の脚を伸ばせる風呂に浸かりながら実家の楽さをいっぱいに感じた。ニュースで富山県は最高気温36℃とあった。寝不足であったしクーラーの下、寝ることにした。

12時半頃起床。4時間は寝た。嬉しいメールが届いていた。12月に開催される日記祭第2回の出展確認のメールだ。ディレクションの方の配慮なのか、芝山さんも申し込まれているので日記に登場する芝山さんと一緒に出展しませんか?と最高の提案があった。日記を読んでくれている嬉しさもあるし、前回の日記祭で芝山さんと一緒に居たことを覚えていてくれているのがとても嬉しい。芝山さんに了承を取り、第2回の日記祭に向けて製本意欲が湧いた。とても楽しみ。外はめちゃくちゃ暑かった。東京とは違うムワッとした暑さが北陸の陰湿さを感じる。平日の昼間とあって、友人は仕事しているのでドライブすることにした。母の車にあるスマホホルダー、iPhoneを翳すと自動でセットしてくれてコードを挿さずとも充電してくれる優れものだった。街が少しずつ新しくなっていた。ファミマから星乃珈琲になったところは早くも売り物件化としていて悲しくなった。この場所は嫌な思い出がある。

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古本ブックエンドで3冊購入。地方の古本屋は安いものだと思っていたけれど少し高かった。平日とはいえ、閑散としてるな地方都市の商店街を歩いていると辛いものがある。それはそうで行くところがない。紀伊國屋書店で『三拍子の娘』2巻を買おうとしたけれど取り扱っておらず、ああ地方は発売日当日には買えないんか、と無理矢理納得させた。誇れる建築、富山県立図書館。隈研吾の設計だから、という理由で課題に採用したことがある。ニートの頃に公務員の友人から余ったチケットを貰って館内の展示を見てた以外に縁のない場所だった。設計もそうだけれどディテールが細かくて建築に興味が無い人間にとっても見る価値がある。ジンジャーラーメンブックスも潰れたし嫌な奴が働いている近隣の店舗も行きたくない。もしかしたら富山県は過ごしにくい土地なんじゃないだろうか、離れていても覚えている道のりに鬱々としてきた。通いまくったブックオフで地方ならあるだろう欲しい本があると思ったけれど見つからなかった。

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上京前にバイトしていた自家焙煎珈琲屋へ行くことにした。店主のミカさん、顔を覚えていてくれていた。魔性の女、とは表現が失礼な気がするけれど実年齢を感じさせない若さがある方だ。息子さんは客の子供と虫採りして遊んでいて大っきくなったなァ…と他人の子なのにじーんときた。ミカさんには世話になったので日記本をあげた。僕の東京の生活史なんであげます、と渡すと「え〜うれし〜、やわやわ読むちゃ」めちゃくちゃ富山弁で返されてウケた。アイスコーヒーとケーキを嗜みながら息子さんの話を聞いた。自然に触れさせる育て方は感受性豊かになるかもなーと思う内容だった。ハッキリ喋れなかった頃の息子さんは自分を覚えていなかったみたいで柱に隠れて警戒されたのは悲しかった。帰りに雲南、という中国の豆を買った。息子さんにアルコールスプレーを吹き掛けられたのは警戒が解けたに違いない。母と夕食するまで時間がある。盆に帰るつもりは無いので父の墓参りに行くことにした。山奥の辺鄙な土地、集落の人間しか建てられてない墓場。昔は棚田だったのかな、傾斜の片隅に用水のそばにあるので推測は正しいはずだ。他の墓と比べて大きな墓が見栄っ張りな父を表している。土手に生えている向日葵を千切って供えておいた。ぼんやり煙草を吸ってから車に乗り込むと、はっぴぃえんどの『風をあつめて 』が流れてピッタリな曲だなと思った。

帰宅してから猫と一緒に買ってきた本を読んでいた。仕事を終えた母が寿司に連れて行ってやる、と社会人の息子としては情けないけど喜んで従うことにした。近くの寿司屋まで運転している際に、HONDAのロゴ、デコってるけど何?と訊くと「友達に注文してもらったの、ヤンキーみたいで良いしょ」と誇らしげに言われて勘弁してくれよと思った。番やのすし、フリーターにとっては厳しい回転寿司屋だ。ありがたく地の物を頂く。うまい。さすの昆布締めは富山でしか食えないからゆっくり食べた。220円とは思えないアラ汁も日本海に面している県だからこそのボリュームだった。会計は母にお願いした。外に出ると雨だった。寝不足だったし食後とあってリビングで寝てしまった。23時頃、自室で寝直すことにした。話題のヤクルト1000があったのでそれを飲んでから寝た。